山岳コントの最近の記事

古嶽山

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古嶽山


 朝から雨だったので、山仕事は休んだ。

 午後から農作業。
 人参とパセリの種まき。
 草むしり。

 写真は、浅間山の尾根の末端・古嶽山。
 好展望の岩峰だが、灌木が伐られていた。
 こんなエピソードがあったのかも知れない。

(ハイカーA) やっほー、着いたぞー。
(ハイカーB) いい天気だなー、サイコー。
(ハイカーC) 見晴らしもサイコー。
(ハイカーA) なんだかさぁ、この木、邪魔じゃね ?
(ハイカーB) そうだなー。でもここに生えてるんだもん、仕方ないっしょ。
(ハイカーC) でも邪魔なんだよなー。この木がなければもっと見晴らしいいのに。

 数日後、山頂からの見晴らしは、たしかによくなっていた。
 自分の身体をあと50センチ横にずらせば、これと同じ景色を見ることができるのに、自分が動くより自分以外を動かしたいのが、人間なんだろう。

楽山園

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楽山園


甘楽町・楽山園の池の鯉がこっちを見ていた。

(おれ) 信雄さん ?
(信雄) 霊感の強い男だな。
(信雄) いい庭だろう ? おれが作庭した。「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」と言うてな、楽山園と名づけた。
(おれ) すてきな庭です。
(信雄) 水を引き込んで緩やかに流れる池を作り、里山を借景にして小さな浄土世界を作ってみたんだよ。
(信雄) 近所の百姓どもを呼んでな、ご馳走をふるまって、ここで能を見せてやるのよ。みんなえらく喜んでなぁ。酒飲むやつは好かんから、入れてやらん。
(おれ) 楽しそうですね。
(信雄) ああ、楽しい。
(おれ) 殿さまは100万石の大名だったんですよね。
(信雄) 東国はいらんから故郷の尾張をよこせと言ったのよ。そしたら猿めが、いきなりブチ切れおった。
(信雄) 領地は失ったけど、田舎で正直な百姓どもとバカ話するのは楽しいぞ。おれの前半生はいくさに明け暮れたが、苦しいことばかりだった。
(信雄) 父上(信長)も兄上(信忠)も猿めも従妹の茶々も秀頼も、家康どのも秀忠どのもみんな死んだ。おれはまだ、楽しく生きておる。彼らとおれと、どっちが幸せか、考えるまでもあるまいて。
(おれ) ごもっともです。
(信雄) 桜が咲くと一段ときれいだぞ。また来いよ。
(おれ) はい。ぜひ !

日尾城址

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日尾城址


 遠出から帰宅。

 過日、札所から観音山・日尾城址を回った。
 日尾城址は鉢形城の支城で、上州からの武田の侵入の抑えという位置づけで、諏訪部遠江守定勝が守備していた。
 武田軍は、山県昌景を将として攻めていたというから、それなりの布陣で臨んたはずだが、撃退されたという。

 その日、定勝はいい気分で飲んでいた。

(けらい1) 武田の軍勢が攻めてまいりました! 
(諏訪部遠江守定勝) あいわかった。ご苦労・・。
(奥方) 敵がせめて参ったのですよ。
(定勝) わかってるから、もう一杯。
(奥方) バカですか? あなたは。あなたの首を取ろうとしてこのすぐ下まで、押し寄せているんですよ。
(定勝) わかってるったらわかってるって・・。もう一杯・・。
(けらい2) 何十人もの敵が登ってきます!
(奥方) もう少し待ちなさい! ガケの中ほどまで登ってきたら、一気に石を落とすのよ! 一、二の三。それ! 落としなさい!

 武田の雑兵が叫びながら滑落していく。

(けらい3) 生き残った兵が登ってきますぞ。
(奥方) まだ撃っちゃダメよ。すぐ近くまで引きつけて、確実に殺さなければ。
(奥方) 今だ! みんな撃て!

 武田軍壊滅。
 諏訪部定勝はこの勝ちいくさで殿さまから褒められたが、たいへん気まずいので、以後酒を絶ったという。
 秩父の人が好きそうなエピソードだ。

村を守る城

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堀切


登場人物
山田伊賀守直定:武蔵・腰越城主。上田朝直の家臣
上田朝直:武蔵・松山城主。領地を守るため、上杉朝定・北条氏康・長尾景虎などの家臣となり、主君を転々とする

(山田伊賀守直定) 皆の衆に頼みたい。裏の山を城にせよと上田さまの仰せじゃ。
(百姓A) いくさになりましょうか。
(直定) おそらくは。越後の上杉景虎さまが攻めてこよう。
(百姓B) なんと! 上田さまはつい先年、上杉を裏切ったばかりではありませんか。
(直定) そうよ。去る冬、上野(こうずけ)で景虎さまは、村々を襲って田畑を荒らしただけでなく、食べ物を奪い、衣服をはぎ取り、鍋や釜まで持ち去ったそうだ。
(百姓C) 恐ろしい! 
(直定) 上田さまとしてはもはや、北条氏康さまにお味方するほかないのじゃ。なんでも秩父へは、甲斐の武田信玄が入り込んで火を放ち、女子どもまで連れ去ったそうだ。
(百姓D) 恐ろしい! 
(直定) われらの村はわれらで守るほかないのよ。小さくとも、いざというときには年寄りも子どももみんなで避難できる、立派な城を作ろうではないか。
(百姓ABCD) 承知いたしました。

五郎山

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仁科盛信


 信州・高遠の五郎山へ。
 明るい気持ちにはなれないのだが、五郎ちゃんは意外とさばさばしていた。
 山頂にくすんだ色の赤とんぼが目をキョロキョロさせながら、こっちを見ていた。

(おれ) 五郎さん ?
(五郎) おう、よくわかったな。
(おれ) 歳とったもんで、最近敏感になった。長野県あたりじゃ相変わらず、あんたは人気の武将だよ。
(五郎) 長野県ちゃ、どこよ ?
(おれ) 今じゃ、信濃のことを長野県という。あんたほど立派な武将はいないといわれている。
(五郎) ほめてもらうぶんに悪い気はしないがな。いくさのあったあの日、兄上が新府から逃げるなんて知らなかったし、信君(義)兄が織田とツルンでたことも知らなかった。兄上を裏切るなんて考えられない以上、戦うしかなかった。
(おれ) 武将としての道を外さないでよかったな。
(五郎) 負けたのは悔しいが、いくさに勝ち負けはつきものだからなぁ。

松尾山

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キマダラヒカゲ


 松尾山山頂のテーブルにキマダラヒカゲが一頭。おれがベンチに座ると、こっちをじっと凝視している。

(おれ) ひであき !
(蝶) ・・・
(おれ) ・・・
(蝶) おぬしも、おれの悪口を言いに来たのか ? ここを訪れて、おれのことを裏切り者だとか、見下げ果てた男だとか言わないやつは一人もいない・・。
(おれ) ・・・
(蝶) 狂い死んでから、コチラの世界に来たおれは、大谷刑部どのにも、石田治部どのにも、手をついてあやまった。刑部どのも治部どのも、「是非もない」と申されて、お許しくだされた。
(おれ) ・・・
(蝶) ここ関ヶ原の、どの説明看板にも、おれの裏切りで西軍は総崩れになったと書いてある。おれはいつまで、人でなしの扱いを受けねばならんのか。教えてくれ。
(おれ) ・・・
(蝶) 苦しい。つらい。助けてくれ。
(おれ) ・・・

 小早川秀秋。1602年没。享年21歳。

2024年3月

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