ミツバ

ミツバ

| コメント(0)

ミツバ

 中原中也は「骨」の中で、「みつばのおしたしを食ったこともある」と詠っている。
 彼は、ミツバが好きだったんだろうか。
 スーパーで売ってるミツバの殆どは水耕栽培で味が薄いし、ミツバのお浸しをきっちり食おうと思えば、5束ほども、買わなければならないだろう。
 下宿の壁に「骨」を貼っとくほど気に入った詩だったので、ミツバをきっちり食うことは、若いころの、一つの憧れだった。

 わざわざ畑で栽培したこともあるが、宿根草とはいえ、すぐにイヤ地を起こして、どんどん移動してしまうので、バカらしくなって栽培はやめたが、雑草として生き残った株は、半日陰であればいたるところで芽を出す。

 今、ミツバは庭の雑草である。
 草むしりをすれば、大量のミツバが手に入る。

1

2020年12月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近の記事

最近のコメント

アーカイブ

カテゴリ

カウンタ
Powered by Movable Type 6.0