6年前に登ろうとして登ることのできなかった毘沙門山(二万五千図「長又」には「白石山」と記載されている)に登ってきた。
自宅からもっとも近い三角点峰であり、大展望の岩峰だが、頂稜岩壁をなす一部の石灰岩が採掘されたために登山道が寸断され、現状はちょっとした難峰になっている。
旧登山道のある大指(おおざす)から登るのは不可能だとわかっているので、今回は北側からとりついた。
要トンネル手前の沢(長合沢)をつめ、山頂に至る小尾根をずり登れば、行けるのではないかと考えた。
結論的に言えばこれが正解で、沢には仕事道の残骸が切れ切れに残っており、さほど苦労することなく予定していた小尾根の末端に至ることができた。
小尾根のようすは、地形図で見ればかなり急傾斜だが、どれほどのものであるかは行ってみないとわからない。
とりあえず進退窮まった時の用心に、久しぶりにシットハーネスを身につけ、20メートルの細引とエイト環をぶら下げて行ったのだが、息は切れたものの、危険なところは全くなく、難なく頂稜に登りついた。
山頂部の登りもなかなかの傾斜だが、踏み跡もあって、特に問題なし。
湿度が高く、高曇ってはいたが、まことに得難い展望をものにすることができた。
写真は、三角点から見た小鹿野町三山地区。
足元に見えるのが大指集落で、中景左が皆本集落。
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