作太郎地蔵

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作太郎地蔵


 朝から人間ドック。
 前夜からの断食とバリウム検査が面白くなかったのだが、終わってよかった。
 けっこう疲れたので、一日身体休め。

 写真は、下吉田村の作太郎地蔵。
 高野作太郎は、秩父事件当時30歳の木挽職。
 放火の罪を着せられて有期徒刑12年を宣告され、釧路集治監に送られてアトサヌプリ硫黄鉱山で外役させられた。
 16年間でのべ1370人ほどの囚人のうち、500人以上が死亡するという劣悪な環境のもとで彼も亡くなった。
 死んだ人はその場に埋められたが、その後、改葬の際に掘り起こしたところ、死者の足には鎖がついたままだったという。

 囚人労働を発案した井上毅は、大日本帝国憲法起草にも関わった伊藤博文の側近。
 囚人を使えば懲らしめにもなり、死んだら国費の節約になるから一石二鳥だ、ということを彼は、述べている。

 高野作太郎は、取り調べでずっと無実を主張しており、彼の犯行を証言した人物も、のちに証言の取り下げを願い出ている。

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2023年8月

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