冬苺

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冬苺

 台所の調味料棚が壊れてしばらく経つので、ほぼ終日、本棚の余り板で棚作り。
 午前中はずっと風花が横に流れて、ひどく寒い一日だった。
 しかし世の中には、本当に寒い思いをしている人々がたくさんいる。

 「平成の開国」などと言ってる人がいるが、自分が何を言っているか、ほとんどわかっていないだろう。
 この列島で暮らすのは、決してラクではない。
 ラクをせずに、所与の自然的条件を受け入れて知恵を絞り、技を磨いて生きてきたのが、この列島の民だった。

 泥にまみれることを厭い、汗を流すことを厭い、天候に一喜一憂することから逃れようとし、存在しないものを売ったり買ったりすることで利益を得ようとしてはいけない。

 二つのプレート(地殻)の急激な移動によって激しく隆起する峻険な地形と、優勢な暖流が運んでくる大量の水蒸気(これが雨になる)と、水蒸気を雨・雪にして列島に吹きつける季節風の三つが、われわれの列島の自然条件を規定する。
 このことを理解せずに、経済や政治や社会を論じるものは、みな嘘つきのたぐいである。

 話は変わって、写真は、昨日見た冬苺。
 当地は寒冷すぎてほとんど見ることはできないが、関東平野との接点あたりの低山では、今を盛りと実っている。
 とても小さいので、たくさん摘むのは大変だが、震えながらカップ2杯ほど摘んで、今日、ホワイトリカーに漬けた。

 ジャムにすれば、味はよさそうだが、細かな毛が密生しているので、食味は多分、よくないと思われる。

 あす朝の予想気温は、氷点下7度と出ている。

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2023年8月

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