夜中に小さな低気圧が通ったので、里山が豪華に雪化粧した。
雪を見ない地方及び豪雪地帯の人々は、雪とは真冬に降るものだとお考えかもしれないが、関東山間地では、大陸の高気圧が腰折れし、列島を低気圧が通過するときに降る。 それは、早春である。
だから、雪が降るのは春の兆しであり、奥秩父の山に積雪が最も深いのは、三月下旬から四月上旬ころだろう。 この季節に山に蓄えられた雪がとけて、春の渓を流下すると、ヤマメは活発に就餌するようになり、サビを落とす。 春の雪は、ヤマメを育てる雪である。
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