OLYMPUS E-510+ZD14-54mm F22.0 1/5 ISO400
終日、原稿書きのための本読み。
畠山剛『新版縄文人の末裔たち』(彩流社)を読了。
「ヒエと木の実の生活史」とサブタイトルされた本で、今かかえている原稿に大いに参考になる内容。
山村における庶民の食生活について実証的に分析した本に、初めて出会うことができた。
このような知識なしに、山村文化を語ることはできないはずだが、実際のところ今まで全く無知だった。
今までたとえば秩父地方の庶民の暮らしについて、「主穀・雑穀の生産だけでは自家の消費量をまかなうことができないので、農間諸稼によって経営を補完していた」などと曖昧に想定していたのだが、一般の人々のカロリー源については、山の木の実や焼畑で生産される雑穀などをきちんと位置づけなければならないことがわかった。
消費という観点からすれば、買った米を食べた方がリッチなのだろうが、お金がなくては米は買えないし、米が売ってなければやはり買えない。
それでは米を作ればいいではないかということになる。たしかにそうだが、米作りだけに全身全霊を傾けていたら、米が不作だったとき、やはり食べるに窮するだろう。
米も麦も雑穀も作っていれば、米がだめなら麦、麦もだめならヒエ、それもだめならドングリを食べることができる。
ただしそのためには、麦や雑穀やドングリの可食化技術を保持していなくてはならない。
現代人には、そこが決定的に欠けている。
夕方、雷雨があがってから除草。
雷雨はこれで3日連続。
夏アズキが早くも穫れ始めた。いいアズキだ。
写真は揚げジャガイモ。
とてもおいしい。
これで、食べにくいミニジャガイモは食べ尽くした。
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