出勤前にインゲン種実摘み。
農作業が遅々としてはかどらない。
名だたる林業地である名栗村で、上のような風景を見た。
よく成長し、収穫適期と思えるスギを伐倒して寝かせ、そこにヒノキ苗を植えて鹿よけネットを掛けてある。
ヒノキ苗を植えること自体、格別怪しむに足らないが、林道のすぐわきでよく手入れされて育った立派な丸太が転がしてあったりするのは、ひどくないか。
ここまで育てるのに20-30年程度の時間と手間が、かかっているだろう。
伐倒するのに手間賃が払われる。
苗の植樹にも、費用がかかる。
これらのコストも、GDPに計上されるんだろうが、この一連の作業で、いかなる価値が創出されただろうか。
20-30年程度の時間と手間を、無にしたに過ぎないように思うのだが。
ここに転がっている木は、売られ、使われることによって価値を生ずる。
伐った木を転がしてそこに苗を植える行為は、価値を損なう以上の意味を持たない。
これではまるで、渋谷駅前の「再開発」なんぞと同じ泥んこ遊びではないのだろうか。
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