金剛山

| コメント(0)
転法輪寺


葛木神社


 金剛山を歩いてきた。
 千早赤阪村側から登って、転法輪寺と葛木神社にお参りしたのち、御所市側の高天彦神社へ下山した。
 あいにくの雪降りで、視界は全く得られなかったが、葛木神社周辺の巨杉並木を見ることができて、行った甲斐があった。

 葛城一帯は役行者の故郷である。
 転法輪寺は、葛木修験道の中核寺院であり、葛木神社は、『古事記』に登場する怪神・一言主神を祀っている。
 いずれも、「日本」の正史が、無視したくても無視できない、巨大な存在だった。

 下山地の高天彦神社は、紀記に登場するヤマト政権の祖先神・タカミムスヒを祭神としている。
 タカミムスヒは、紀記の記述に登場しながら、権力の祖先紳としての地位をいつの間にか、アマテラスに奪われる神である。

 葛城には、権力を相対化する歴史的ヒントがあふれている。

 読書ノートに『長生きの研究』『小林一茶』を追加。

コメントする

2023年7月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

アーカイブ

カテゴリ