葛木神社
金剛山を歩いてきた。
千早赤阪村側から登って、転法輪寺と葛木神社にお参りしたのち、御所市側の高天彦神社へ下山した。
あいにくの雪降りで、視界は全く得られなかったが、葛木神社周辺の巨杉並木を見ることができて、行った甲斐があった。
葛城一帯は役行者の故郷である。
転法輪寺は、葛木修験道の中核寺院であり、葛木神社は、『古事記』に登場する怪神・一言主神を祀っている。
いずれも、「日本」の正史が、無視したくても無視できない、巨大な存在だった。
下山地の高天彦神社は、紀記に登場するヤマト政権の祖先神・タカミムスヒを祭神としている。
タカミムスヒは、紀記の記述に登場しながら、権力の祖先紳としての地位をいつの間にか、アマテラスに奪われる神である。
葛城には、権力を相対化する歴史的ヒントがあふれている。
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