1999.12.11
下の記事の関連でひとこと。
虎捕山(佐須山)の登山口は、飯舘村の山津見神社である。
神社の由来には源頼義伝説があって、あまりぱっとしない。(詳しくは上のリンク参照)。
しかし、サス山という山名は、焼き畑を連想させるし、狼をご眷属とするところからも、一帯が焼き畑農耕の地だったことが、うかがえる。
ここは、秩父郡大滝村とよく似た、山岳地帯の村だったのである。
14年前の暮れにここを訪れたとき、境内には、「山の恵みに生きる人々の守護神」という大看板が立てられていた。
それを見ただけで、感動してしまったものだった。
佐須山は、福島第一原発からかなり離れているのだが、水素爆発が起きた日の風が、放射性物質をここに運んだ結果、福島県内最悪の空間線量を記録するに至ったのである。
山津見神社の社殿は、今年(2013年)春に、火事によって消失した。
「山の恵みに生きる人々の守護神」がどうして、放射能によって汚染されたり、消失の憂き目を見なければならないのか。
誰か、説明してくれないか。
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