バッファゾーン

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青木村点景


 久しぶりに農作業を少々。

 トマト・ピーマン跡地に畝を立てて、マルチを敷き、チンゲン菜と小松菜予定地の準備。
 種をもって行かなかったので、種まきはできなかった。

 カブと人参に灌水。
 ニンジンはまだ出ないが、寒い時期はいつもそうだ。
 へたすると発芽に一ヶ月くらいはかかる。

 自然薯掘り。
 今年は自然薯掘りをサボっているので、まだまだ残っているのだが、重労働になるので、一度に10個くらいが限界。

 大根の片づけ。
 この時期以降、放置すると大根にスが入って、食味が著しく悪くなる。
 大根もニンジンも、一度抜いて、別のところに埋め直せば、1月下旬くらいまで保存することができる。
 今日は白い大根と赤い大根のみ処理した。
 紫大根はまだいくらか残っている。

 写真は、子檀嶺岳登山口近くから見た独鈷山方面。
 遠くに、蓼科山が頭だけ出しているのがわかる。

 山村に住む人が少なくなり、山林と田畑とのバッファゾーン(緩衝地帯)が消滅したことによって鹿や猿や猪が田畑に出没するようになったのは、事実である。

 ここでは、バッファゾーンに、羊を放牧しているらしい。
 害獣たちが姿を隠すことのできるヤブ地や潅木帯を羊の力で一掃することによって、害獣が近寄りがたくする試みである。
 「バッファゾーン予定地を誰が提供するのか」「その人への補償をどうするのか」などの問題は多々あっただろうが、自治体が間に入ることによって、解決できたのかもしれない。

 限界集落の悲哀をかこってばかりいても、何も進まない。
 まして、旧態然たる人間関係にとらわれているだけでは、いたずらに時間を消費するだけである。

 青木村の田畑は、当地に比べて、放棄されたところが少なく、現在もなお、耕作されているところが多い。
 人口は既に4000人台になってはいるが、地域における暮らしは着実に根づいている感じた。

 十観山の山頂近くには、ソーラー電源を使ったバイオトイレが設置されていた。
 山を比較することに意味はない。
 しかし、日本百名山とやらに入っており、毎日必ずおおぜいの登山者で賑わう当町の両神山には、小屋わきに設置された垂れ流しトイレしか、おかれていない。

 郷土の山に対する姿勢が、ずいぶん異なるのである。
 その落差も、感じさせる山行きだった。

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