十観山から下山した後、大法寺にお参りした。
国宝の三重塔をもつ、青木村の古刹である。
ちょうど7年前に子檀嶺岳に登った際にも、こちらに立ち寄った。
そのとき、お寺の石段下で、ご老人がわずかばかりの農作物を広げて、寒い中、大豆などを売っておられた。
7年前には、鞍掛大豆なども並べてあったが、緑色の大豆を買って帰ったと記憶する。
今回大法寺を再訪したら、寸分たがわぬ場所で、同じご老人が寒風の中、農作物を前に座っておられたので、驚いた。
またまた緑色の大豆を買ったのだが、「黒豆も買っていけ」というので、「自分の所では赤い大豆を作っているのだ」と言うと、「その豆を自分も作りたいから、今度来るときにはひとつかみ程の種大豆を持って来い」と言われた。
この次に大法寺を訪れるのがいつになるかわからないが、そのときには、忘れずに持って行こうと思う。
農作物の品種などというものは、こうやって広がり、その地に合わせて改良されていくものなのだろう。
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