朝から飯能市へ映画を見に出かけたが、前売り券完売とのことで、見ることができなかった。
残念ではあったが、このような作品に注目が集まっていることは、喜ばしい。
無為に秩父へ帰るのももったいないので、名栗谷に回って、富士浅間神社に寄り道した。
富士浅間神社の裏山にタブの巨木がある。
今日の最高気温は公称38.1度。ここ数日の関東内陸部はおそらく、列島で最も気温が高い。
時期が時期だけに、暑苦しいのではないかと思ったが、森の中は不思議と涼しいのだった。
まずは、本殿前にイチョウとケヤキの大木。
イチョウは、どういう理由からか、剪定されて寸詰まりになっていた。
本殿で拝礼して、裏山に登る。
社号が富士浅間神社なのだから、裏山は富士山もしくは浅間山でなくてはならない。
概ねスギの植林地だが、ところどころにシラカシの大木が点在する。
タブの巨木も楽しみだが、ここのシラカシ林を見ることができただけでも十分、来た甲斐があった。
ピークの直下で、タブへの道と山頂への道が分岐する。
ピークは嫗(うば)ヶ岳というらしく、奥宮が鎮座していた。
分岐に戻り、少し行くと、巨タブがあった。
夏草の繁る時期だが、周囲は刈られていて、樹の全貌がよく見える。
巨大な枝を広げた、凄い樹だった。
近くに立てられていた説明板には、樹齢約700年とある。
従って、芽生えたのは鎌倉時代ころということになる。
植えられたのか、自生したのかはわからないが、伐られずに敬意を持って遇されてきたことは間違いなく、富士浅間神社のご神木という位置づけだったのだろう。
しばし樹を見て、神社に戻った。
よく見ると、拝殿のある位置も、巨大な丸石を積んで作られており、わきには、龍をかたどった石碑と、芙蓉の滝という湧き水が流れていた。
映画を観ることはできなかったが、よいものを見ることができてよかった。
帰宅後、しばし昼寝して、夕方はいつもの如く、大量の草むしり。
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