関西方面への小旅行から帰宅。
今回はあまり移動できなかったので、出かけることができたのは、和泉市の松尾寺だけだった。
できれば、葛城山から金剛山にかけての一帯をもっと歩いてみればよいのだが、高野・大峰・飛鳥・熊野という一帯の地理的感覚が、少しつかめてきた。
記紀に基づいて語られる「日本」の古代史なるものが、じつはとても小さな「コップの中の嵐」に過ぎなかったという実感が得られたし、役の行者とは、複数の山岳修行・呪術者の行跡を集大成したキャラクターだったのではないかという感覚も得られた。
ちっとも歴史学的ではなく、歴史ファン的妄想ではあるが、山伏の正体について、おぼろげながら、つかめてきそうな気がする。
写真は松尾寺の山門。
クス材を使っているとあり、ここを守護するのは仁王でなく、持国天と増長天である。
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