2021年9月アーカイブ

田中圭一『村から見た日本史』

 江戸時代の百姓の実態がどのようなものだったかを論じている。

田代脩『武蔵武士と戦乱の時代』

 北武蔵(ほぼ現在の埼玉県域)における、治承の争乱から鉢形落城までの合戦の歴史。
 それぞれの戦いに参加したのがどのような武士なのかを含め、とてもよくまとめられていて、わかりやすい本である。

高橋敏『江戸村方騒動顛末記』

 武州多摩郡宇奈根村で19世紀に起きた村方騒動について掘り下げている。

色川大吉『カチューシャの青春』

 『廃墟に立つ』の続編。
 1950年から1955年までの著者の「自分史」である。

色川大吉『廃墟に立つ』

  『ある昭和史』の続編。1945年から1949年までの「自分史」である。

色川大吉『近代の光と闇』

 著者の2000年代を中心としたエッセイ集。

高木俊朗『全滅・憤死』

 インパール作戦を戦った第三十三師団・戦車第十四連隊の戦記と第十五師団の戦記の合本。

黒田基樹編『長尾景春』

 長尾景春の乱に関する論文を一冊に編んだ本。

高橋敏『博徒の幕末維新』

 竹居安五郎の人生をたどりながら、甲州・武州・下総などの博徒の幕末史を描いている。

成田龍一『近現代日本史と歴史学』

 日本近現代史(という言い方のほうが座りがよいので)の研究史を総覧した書。
 歴史の教員には史学史を踏まえた歴史教育を行ってほしいと書かれている。
 近現代史全般の研究史だから、参照されている著作は膨大で、また一つ一つのテーマに関する論及は多くないが、全体を俯瞰することができる重厚な本である。

 自由民権運動の歴史像は、自分が歴史ごころつくころには、『自由民権』に典型的に論じられているような形で、ほぼ定説化していた。

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