壬申の乱の概略とその意義について、『日本書紀』を徹底的に読み込むことにより、コンパクトにまとめた書。
続きを読む: 北山茂夫『壬申の内乱』
壬申の乱の概略とその意義について、『日本書紀』を徹底的に読み込むことにより、コンパクトにまとめた書。
高杉晋作の評伝。
明治維新ひいては近代「日本」を準備したのが吉田松陰であるならば、彼は福沢諭吉と並ぶ、とてつもなく巨大な思想家だったことになる。
はたしてそうなのか。
松下村塾は、世界遺産に値する学びの場だったのか。
列島の歴史の素描。
網野善彦氏の列島史は文献や考古資料によって徹底的な実証を経て描かれているが、本書の記述はとくに文献的な実証についてはラフイメージである。
平氏政権の実像について詳しく語った書。
武士政権であるにもかかわらず貴族政権化したため、平氏政権が関東を始めとする在地武士から離反された、という理解に修正を迫っている。
敗戦当時12歳だった著者による回想。
中川村開拓団の悲劇の事実を直視しようとする著者の姿勢は、一貫している。
無数の島々が浮かぶ瀬戸内海に生きた人びとの歴史を描いた書。
考察の対象は、島の「農民」ではなく、海を生活の主たる舞台としてた人びと(本書では「海民」と呼ばれている)である。
浄土真宗の流れの中には、江戸時代に、権力や世間から信仰を隠蔽した人々が存在した。
そもそも、列島の諸大名の中に、真宗信仰を禁じたものがいたということ自体、認識していなかった。
著者による、大阪・京都紀行。
微笑する荒彫りの仏像の作者といえば円空を想起するが、甲州に木喰行道とその弟子の木食白道がいる。
本書は、史料の少ない白道の評伝である。