2021年7月アーカイブ

吉村昭『大本営が震えた日』

 太平洋戦争(大東亜戦争)開戦前夜の陸海軍の動きを丹念に追った小説。小説ではあるが、ほぼノンフィクションである。

五十嵐睦子ほか『女たちの秩父事件』

 秩父事件を歩く会の「秩父事件と女たち」研究グループによる調査記。再読。
 秩父事件参加者の家族や流れ弾に撃たれて亡くなった女性の周辺を取材している。

保高みさ子『秩父事件の女たち』

 秩父事件参加者の家族に焦点を当てようとした短編小説集。

新井廣司『秩父事件と西南上州』

 群馬県甘楽・多胡・緑野地方の秩父事件参加者の行動・同地における困民党軍の動き・官側の対応等を、地域と時系列に沿って叙述されている。
 これを読めば、同地方における秩父事件の詳細がわかる、貴重な本である。

高橋哲郎『律儀なれど仁侠者』

 田代栄助の人間性を徹底的に追究しており、栄助の体温が伝わってくるような本である。

上原邦一『佐久自由民権運動史』

 民権運動期から初期議会期にかけての、佐久地方における運動略史。

色川大吉『自由民権の地下水』

 前半は『困民党と自由党』がそのまま収録されており、ほかに「自由民権運動の地下水を汲むもの」と「困民党の思想」が収録されている。

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