2015年6月アーカイブ

五木寛之・沖浦和光『辺界の輝き』

 国家の定めた身分の体系の外で生きていた人々(マージナル・マン)の存在と役割についての対談。

 1995年の「戦後50年」を機に当時の村山富市内閣が出した「談話」の背景などについて、当事者が語った本。

佐野三治『たった一人の生還』

 レースのさなかに荒天のため船を失い、仲間を失いながらも生還したヨットマンの手記。

佐高信『電力と国家』

 電力事業を国家が管理するか、民間事業者が行うのかをめぐる制度と議論の流れをまとめた書。

猪飼隆明『西郷隆盛』

 西郷隆盛の歴史的位置を検証した本。

 前半は差別された非定住民だったサンカと家船についての考察。後半は東京の下町に暮らした被差別者についてのエッセイ風の評論である。

佐高信『未完の敗者田中角栄』

 田中角栄とはなんだったのかに迫る評論。

星亮一『長岡藩軍事総督河井継之助』

 長岡藩幹部として戊辰戦争を戦った河井継之助の伝記。