2021年6月アーカイブ

 砲兵少尉としてルソン島で従軍し、捕虜生活を送った著者が、体験に基づいて帝国陸軍について考察している。

堤未果『アメリカから自由が消える』

 中国やロシアのように誰もが独裁国家と認めている国ならいざしらず、自由な国家の代表といわれるアメリカにおいて、内心の自由がどのような状態に置かれているかを示唆している。

三浦進・塚田昌宏『加波山事件』

 主として刊本になっている史料を徹底的に読み込むことにより、加波山事件が単発的な暴発ではなく、自由党による、より大きな規模の武装蜂起の一環だったと述べた書。
 同じ著者の『明治の革命(新版)』の前提となっている労作である。

藤木久志『土一揆と城の戦国を行く』

 戦国時代の在地の様相に関する論集。
 とても興味深い事例が多数紹介されている。

中島博昭『鋤鍬の民権』

 松沢求策の伝記。再読。

朝日新聞取材班『戦争責任と追悼』

 戦争責任についての証言・論評と靖国問題についての論評を集めている。

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