2016年7月アーカイブ

山口美智子『機と秩父』

 かつて秩父の主力産業だった織物業をめぐる聞き書き。
 これだけまとまった聞き書きは今までなかったので、じつに貴重だし、これを読むことで秩父という地方に対する印象がずいぶん変わった。

 2014年9月に多くの犠牲者を出した御嶽山噴火をめぐる報告。

吉村昭『関東大震災』

 関東大震災に関するノンフィクション。
 さほどコンパクトな本ではないが、震災に関するさまざまな問題を史料に基づいて網羅しており、関東大震災が列島に何をもたらしたのかが、全て記されている。

栗田良助『悪惣』

 武州世直し一揆を、指導者の一人とされる下成木村惣五郎を中心に描いた小説。