2016年1月アーカイブ

藤田紘一郎『こころの免疫学』

 ヒトの身体における、精神を安定させる機能と免疫機能とが、腸の状態と連動していることを説いた本。ある程度専門的である。

黒沢和義『秩父鉱山』

 中津川の奥、小倉沢にある秩父鉱山のかつての姿をいろいろな形で描いた書。

三宅雅子『掘るまいか』

 新潟県山古志村から広神村へ抜ける中山トンネル開削のドキュメント。

水谷千秋『謎の天皇 継体天皇』

 主として記紀に依拠しつつ、「継体天皇」前後の時代を描いた書。
 記紀をしっかり読み込むことによってある部分は捏造や誇張であり、ある部分は史実だろうと推測する史眼を磨くことは、ある程度は可能だろうが、本書を読んでいると、記紀から自由にならない限り、天武以前の古代史を自由に構想することはできないことが痛感される。