2008年4月アーカイブ

長田衛『評伝マルコムX』

 アメリカが版図の肥大化を進めていく過程で、殺戮・追放されたのはアメリカ先住民だった。
 一方、産業化の過程で労働力の役割を果たしたのは、奴隷として強制連行されたアフリカ人だった。

伊藤千尋『反米大陸』

 日本にいると、グローバリズムが世界を覆い尽くしているかに見える。
 しかし、日本の政府やマスコミが語ってみせる世界は、全体のごく一部に過ぎない。

謝花直美『証言 沖縄「集団自決」』

 この10年ほどのあいだに日本中にはびこった歴史修正論は、主として近代史上の諸問題について、歴史の偽造キャンペーンを進めてきた。
 これは御用学者・ライターを動員した、国家的謀略の一環だろう。