ダムとは何なのか

江口義春『故郷の灯は消えて』

 徳山村の暮らしや動植物について、縷々記した本。
 民俗関係だけでなく、移転に伴うできごとや補償交渉をめぐるあれこれについても記されている。

箕川恒男『村は沈まなかった』

 着工されなかった茨城県緒川ダムの顛末を記した書。

江森陽弘『ダムに沈んだ村』

 ダム建設が決まった徳山村がどうなったのかを、増山たづ子さんの視点から描いた本。
 後半は、増山さんの半生記である。

金子毅『インフラの源流はダム』

 二瀬ダム・奈良俣ダム・浦山ダム・滝沢ダムなどを手がけた建設省=水資源公団技師の回想記。
 基本的には、自慢話のたぐいである。

 ちょうど10年前の渓だより

平方浩介『じいと山のコボたち』

 岐阜県徳山村の分校の先生が書いた子ども向け小説。

 初版が刊行されたのは1979年とある。
 徳山ダム反対運動がまださかんだった時代の作品である。

蔵治光一郎外編『緑のダム』

 緑のダムとは、森林土壌が持っている貯水機能に着目して、森林がコンクリートダムのように治水と利水の両方の機能を果たしうるのではないかという考え方です。

石川達三『日蔭の村』

 小河内ダム(多摩川水系)建設をめぐる村内の動きを描いた小説。

大牧冨士夫『徳山ダム離村記』

 徳山ダムをめぐる虚々実々の交渉が行われていたさなか、1977年から1982年にかけての村内の動きを克明に記した、内部ルポ。

 『僕の村の宝物』の徳山村の、ダムをめぐる人間模様を描いたルポ作品。

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