田中角栄

 ロッキード事件前後に作成されたアメリカの公文書が公開されたことにより、新たにわかったことをまとめた本。

 丸山眞男と田中角栄の言動を通して戦後精神とは何かをあぶり出した対談。

佐高信『未完の敗者田中角栄』

 田中角栄とはなんだったのかに迫る評論。

早野透『田中角栄と「戦後」の精神』

 田中角栄の選挙区だった旧新潟三区の各自治体で、越山会がどのような人々によって、またどのような形で作られていったかを追ったルポ。

保阪正康『田中角栄の昭和』

 田中角栄の評伝。新書版ながら400ページ近い大著である。

 多くの文献を渉猟されており、田中政治について、鋭い分析がされている。

 自民党の政治家数名と田中の秘書による、田中角栄回想談。

 田中角栄礼賛本の一つであるが、政治家たちにとって、田中がどう映っていたかを知ることができる。

新潟日報社『入門田中角栄』

 田中角栄の語録と略伝。

新潟日報社『ザ・越山会』

 田中角栄氏の集票構造がいかに形成されてきたかを丹念に追ったルポ。

 日本の政治において政治家とは、オモテの権力者であると考えればよいだろう。
 ウラに、アメリカにいるようなフィクサーがいるかどうかは、よくわからないが、

新潟日報社『角栄の風土』

 田中角栄氏をどう見るかという問題は将来、歴史学的な論点になるだろうと私は見ている。
 自分自身では、保守とは対極の位置に身をおくという自覚を持っているが、角栄的なものを「金権腐敗」の一言で片づけようとするような発想には、怒りさえ感じる。

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