植物

牧野富太郎『牧野富太郎自叙伝』

 『花と恋して』がお弟子さんによる評伝だったのに対し、こちらは本人による自伝。

上村登『花と恋して』

 お弟子さんによる、牧野富太郎の伝記。
 アカデミズムとつかず離れずの立ち位置にいた牧野が、植物分類学という、基礎的で困難な仕事において巨大な紙碑を残した事績を丹念に追っている。

一志治夫『魂の森を行け』

 植物生態学者宮脇昭氏の評伝。

西尾敏彦『農業技術を創った人たち』

 農業技術の進歩は、基本的に善いことであろうと思われるが、それを手放しで礼賛するわけにはいかない。
 近年開発されつつある農業技術には、遺伝子組み替え作物を始めとして、得体の知れないものがあまりにも多いからだ。

佐藤洋一郎『クスノキと日本人』

 特定の樹種が古い文献上で何度も特筆されているというのは、ただならぬことです。
 古代王権あるいは古代の地方政権にとって、クスノキがどのような意味を持っていたのかを追求した書。

盛口満『ドングリの謎』

 『冬虫夏草を探しに行こう』と同じ著者の本です。

松中昭一『きらわれものの草の話』

 またまた、雑草の本です。
 こちらは、除草剤の専門家がお書きになった本なのですが、近ごろ、「専門家」のいうことを慎重に疑ってみる癖がついてしまったわたしとしては、いろいろと感じることがありました。

岩瀬 徹『野草・雑草ウォッチング』

 毎日のように、野良仕事をしていますが、野菜作りの仕事の95%以上は、草むしりであるといっていいと思います。

植松黎『毒草を食べてみた』

 カバー裏には、「これは、そうした毒草を食べてしまった人たちの世にも怖ろしい44の物語である」とありますが、そんな本では、ありません。

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