2016年9月アーカイブ

 1945年8月14日の御前会議で終戦が決定され、起草された詔書の決定・昭和天皇による録音という流れの中で、宮城を守護する陸軍近衛師団が戦争の継続を求めて反乱を起こし、宮城が一時は占拠された。
 この事実は、歴史教育の中では、伏せられている。

三浦進『明治の革命(新版)』

 自由民権運動に関する概説書。
 叙述の焦点は、政府打倒をめざす民権派の路線がどのようなものだったかにあてられており、民権派がどのような戦略・戦術を持って闘ったのかを解明しようとしている。

鎌田慧『反骨のジャーナリスト』

 「ジャーナリスト」とは、権力を監視し、民衆のための情報を提供する仕事、と思っていたが、ウィキペディアを見ると、単に情報を提供する仕事と書いてある。

飯尾憲士『自決』

 十五年戦争の敗戦が決定した夜に、一部の将校が近衛第一師団とともにクーデターを企図した。
 近衛第一師団はクーデターへの参加を拒否し、クーデター自体は失敗したが、師団長が殺害された。

河田宏『日清戦争は義戦にあらず』

 秩父困民党の組織者だった柳原正男は、事件後服役したが、のちに日清戦争の軍夫として従軍して没した。
 その彼がどのような思いで、日清戦争と関わったのかを描いた小説。