2015年12月アーカイブ

佐藤健一『和算家の旅日記』

 江戸時代における数学の発達や普及がどのように行われたかを簡略に述べた書。
 類書を見ないので、興味深く読んだ。

鳥越憲三郎『古代朝鮮と倭族』

 古代に朝鮮半島南部から日本列島一帯に住んでいた人々を「倭族」と捉え、古代朝鮮における倭族の足跡を、民俗の中に探った書。

佐藤健一『真説 甲州一揆』

 郡内騒動の概略と、その頭取だった犬目村兵助の逃亡の顛末をまとめた書。郡内騒動を歴史的に位置づけようとした書ではない。

草川俊『雑穀博物誌』

 稲と麦類以外の、12種類の穀物・豆類に関する雑学的な本。

木村茂光『ハタケと日本人』

 古代から中世にかけての「日本」における畑作の意味について、文献史料に基づいて考察した書。

横田一・佐高信『トヨタの正体』

 「日本」を代表する企業であるトヨタがどのような会社かを告発した本。

 騎馬民族説をめぐる江上氏と考古学者の対論。とはいえ、内容的には、江上氏の語りが多い。

松本清張『古代の終焉』

 清張通史の最終巻。内容的には、奈良時代の政治史が中心である。