2008年12月アーカイブ

笹山尚人『人が壊れてゆく職場』

 労働問題を手がける弁護士による、労働問題事件簿。

 2008年7月に出た(従って執筆はそれよりずっと以前である)本だが、同年12月末現在、急激な経済の悪化に伴って、「雇い止め」や「派遣切り」などワーキングプアに属する人々が深刻な危機に直面しつつある。

郡山総一郎・吉岡逸夫『人質』

 2004年4月の「人質事件」は、日本人の意識に衝撃的なインパクトを与えた。
 問題の本質は、日本の自衛隊がアメリカの大義なき戦争に事実上参戦した点にあった。

平野虎丸『日本政府の森林偽装』

 国有林において、スギ・ヒノキをはじめとする人工林を育てるのは無意味かつ環境破壊であると主張する本。

 大阪府知事が「社会に出たら全部競争。競争を否定して、競争の荒波に子どもたちを放り投げて後は知らん顔する。一部の教員の無責任な態度だ」(2008,11,25 Asahi com)などという発言をすると、多くの人が支持する。
 この発言は基本的にピントはずれなのだが、なぜ的外れなのかをきちんと説明するのは、そう簡単ではない。