原発

 日本列島で原発を稼働することの危険性について、地球物理学者である著者が多面的に考察している。

 チェルノブィリ原発事故に関わったさまざまな人々からの聞き書き。

日野行介『被災者支援政策の欺瞞』

 フクシマの被災者対策の柱として議員立法された「子ども・被災者生活支援支援法」が骨抜きにされる経緯と、放射性物質による汚染地帯へ住民を帰還させようとする政府の情報操作についてのルポ。

 城南信用金庫の理事長である著者が脱原発を熱く語った書。

『証言 班目春樹』

 大震災当時、原子力安全委員長として事故対応の指導的立場にあった班目春樹氏のインタビューをお弟子さんが再構成した本。

 事故対応がまずかった責任は、自分にはなく、菅直人元首相や文部官僚・経済官僚・原子力安全委員会の自分以外の委員たちなどにあると主張している。

今中哲二『低線量放射線被曝』

 福島第一原発が危機的状況に陥ったころ、枝野官房長官が「放射線濃度は直ちに健康に影響を及ぼすものではない」と繰り返していたことは、記憶に新しい。

 考える能力が少しあれば、「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」とは、「将来のことは知りませんよ」と聞く程度のリテラシーは、誰でも持ってたと思う。

 2011年6月以降、県民を対象に、福島県が行ってきた「県民健康管理調査」の意味や運用をめぐって、県や「専門家」たちがいかに不透明な動きをしてきたかをルポした書。

石橋克彦編『原発を終わらせる』

 福島第一原発事故を受けて、原発をどう考え、原発廃止をどう考えるかについて、13人の研究者・技術者がコンパクトに語っている。

 チェルノブィリ原発の事故直後から骨髄移植手術に携わったアメリカ人医師の手記。

 政治家や「専門家」は、住民・国民をうまく騙しながら、「日本」を牛耳ってきた。

 「国民」はおおむね、騙され続けてきたのだが、致命的にひどい目にあわされたわけでなかったため、自分たちが騙されてきたと思わずにここまできた。

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