2007年8月アーカイブ

宇江敏勝『森をゆく旅』

 西口親雄『木と森の山旅−森林遊学のすすめ』や井原俊一『日本の美林』など、森林紀行を何冊か読んできたが、学者による著作よりずっとリアルに、森が見えてくる本だ。

畠山剛『新版 縄文人の末裔たち』

 サブタイトルに、「ヒエと木の実の生活史」とある。

 山村における食とは、いかなるものだったのかという基本的な問題について、今までの歴史学はあまり関心をよせてこなかった。

一志治夫『魂の森を行け』

 植物生態学者宮脇昭氏の評伝。

 国家的なプロジェクトやイベントの開催によって地域振興や一攫千金が夢見られた地域は数多い。
 埼玉県秩父地方も、1990年前後には、リゾートブームに湧いた。

 岩手県沢内村を中心とする山間豪雪地の医療のあり方について論じた書。
 国保連合会の側から沢内村の実践をまとめている。