世界の中の「日本」の最近の記事

 息子さんをフィンランドと日本の学校に入れた母親による、両国の教育事情。

 ウクライナという国の概要から2022年のロシアによる侵攻までを概説した本。これを読めばウクライナの現在がほぼ理解できる。

カティ・マートン『メルケル』

 アンゲラ・メルケルの評伝。

堤未果『アメリカから自由が消える』

 中国やロシアのように誰もが独裁国家と認めている国ならいざしらず、自由な国家の代表といわれるアメリカにおいて、内心の自由がどのような状態に置かれているかを示唆している。

青木理『日本会議の正体』

 日本会議に集まる人々がどのような系譜をたどっており、どのようにして現在のような一大勢力を築くに至ったかを丹念に追った本。

金成隆一『ルポ・トランプ王国』

 アメリカ大統領にトランプが当選したとき、どのような人々がどんな理由で彼を支持したのか、聞き取りによって掘り下げている。

堤未果『日本が売られる』

 「規制緩和」の正体はなんだったのかを、詳細に明らかにした本。

鳩山友紀夫『脱 大日本主義』

 「日本」の国家像に関する政治家のグランドデザインの提言。

堤未果『沈みゆく大国アメリカ』

 前著と同タイトルだが、本書には、<逃げ切れ! 日本の医療>というサブタイトルがついている。

堤未果『沈みゆく大国アメリカ』

 2014年から始まったアメリカの皆保険制度=オバマケアの実態ルポ。

堤未果『(株)貧困大国アメリカ』

 著者のアメリカルポの第3弾。
 主として第二次オバマ政権以降のアメリカの貧困の実態とその原因をえぐっている。

 平壌郊外で暮らすよど号ハイジャックグループとの縁により、数回にわたって訪朝した著者の北朝鮮印象記。

鶴見良行 『マングローブの沼地で』

 ミンダナオ島西端からスルー諸島、カリマンタン島北端にかけての地誌。

鶴見良行『アジアの歩きかた』

 著者が、学問の方法を語った書。

田辺寿夫『ビルマ』

 NHKでビルマ(軍事独裁政権が国の英語読みを「ミャンマー」と改称した)語番組に関わってきた著者による、1990年代なかばころのビルマと「日本」の状況を報告した本。

 戦中以来のビルマ史についても簡潔にまとめてあるので、わかりやすい。

中村尚司『人びとのアジア』

 経済学者の目から、アジアとどう向き合うかを、断片的なケーススタディを通して語った書。

鶴見良行『東南アジアを知る』

 『バナナと日本人』の著者による、学問の方法を述べた連続講義。

四方田犬彦『ソウルの風景』

 1979年当時と重ねあわせて見た、2000年ソウルの印象記。

村井吉敬『エビと日本人2』

 同じ著者による『エビと日本人』(1988年)の全面改稿版。

 本書には、エビをめぐるこの20年の変化が追われている。

熊岡路矢『カンボジア最前線』

 機械修理技術を教えるNGOの活動を通して見た、ポル・ポト後のカンボジアルポ。

小川忠『インドネシア』

 外務省所管の特殊法人に所属してインドネシアと「日本」の交流事業を手がけている著者による、インドネシアルポ。

北朝鮮研究会『北朝鮮は、いま』

 韓国人研究者による、北朝鮮の政治・経済・文化に関する総合研究。

 一読すれば、政治・経済の両面で、破滅寸前の状態であることがわかる。

坪井善明『ヴェトナム新時代』

 中国とともに、「社会主義市場経済」を指向するベトナムの現状を分析した書。

興梠一郎『中国激流』

 2000年代に入って、中国の社会・経済がどうなっているのかを紹介した本。

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ2』

本多勝一『非常事態のイラクを行く』

 雑多なテーマに関する文集という感じのこのシリーズにしては珍しく、「湾岸戦争」後のイラクにおける、劣化ウラン弾被害の実態を掘り下げて取材したルポ集。

根深誠『ネパール縦断紀行』

 ネパールにおけるバンドの先駆け的存在であるナマステバンドの全国公演に同行した著者の見聞記。

村井吉敬『エビと日本人2』

 『エビと日本人』の続編。


 当事者が書いた『人質』とは異なる角度から「イラク「人質」事件について考える本。

郡山総一郎・吉岡逸夫『人質』

 2004年4月の「人質事件」は、日本人の意識に衝撃的なインパクトを与えた。
 問題の本質は、日本の自衛隊がアメリカの大義なき戦争に事実上参戦した点にあった。

 現代世界の不安定要因の出発点が、「同時多発テロ」だった。
 事件が発生した当時から、事件の背景に関するアメリカ政府の発表には、疑問視する声が少なくなかったが、この事件がイスラム急進派のテロだという筋書きを体系的に批判する書物も出そろい始めた。

堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』

 サッチャとレーガンに象徴される新自由主義経済が、これほど苛酷なものだと思わなかったのは、私を含む多くの日本人にとってまことに迂闊なことだった。

伊藤千尋『反米大陸』

 日本にいると、グローバリズムが世界を覆い尽くしているかに見える。
 しかし、日本の政府やマスコミが語ってみせる世界は、全体のごく一部に過ぎない。

 独特の柱状社会構造を持ち、寛容と表現される方法で個人・社会間の関係を解決する社会的雰囲気を特徴とするオランダの紹介と問題点を指摘した書。

村井吉敬『エビと日本人』

 1988年刊行と古い本ですが、鶴見良行『バナナと日本人』(岩波新書)とともに、食のグローバル化に関するリポートの先駆的な作品。

 食べ物におけるグローバル化の実態と問題点を調べた本。
 取り上げられている食べ物は、ハンバーガー、牛丼、輸入野菜、ウナギ、そしてワカメです。

 わたしも100円ショップ愛用者ですが、100円ショップは、グローバル経済の象徴だといえます。

高遠菜穂子『戦争と平和』

 イラク拘束事件の当事者だった3人のうちの1人、高遠菜穂子さんの体験記と彼女のイラクでの活動の記録。

酒井啓子『イラク 戦争と占領』

 イラク戦争開始前後から2003年秋にかけてのイラクの政治・社会状況を分析した本。
 フセインやブッシュのおこなったことの告発を目的とした本ではありません。

今井紀明『自己責任』

 日本が当事者として参加したアメリカ−イラク戦争の中で、イラク側によって拘束されたのち解放され、帰還した青年の手記。

田中宇『アメリカ以後』

 国際情勢解説者の著者が、21世紀の世界の動向をどう見通しているかが書かれています。

田中宇『イラク』

 国際関係ニュースの解説者による戦争直前のイラク見聞記。
 イラクとはどのような国で、イラク人はどのように暮らしているのかがたいへんよくわかります。

天木直人『さらば外務省!』

 ついに自衛隊がイラクに派兵されてしまいました。
 憲法第9条の空洞化や人権軽視など、さまざまな危惧がある中、政府はきちんとした説明責任を果たさないまま、国民を戦争へといざなおうとしています。

 2002年末以降、世界を軍事的緊張に落としいれているブッシュのイラク戦争の正当性に、根本から疑問を突きつけているインタビュー。

 アメリカによるアフガニスタンへの武力攻撃が、始まりました。
 ブッシュは、攻撃は、テロリストとそのグループに対するものだと言明していますが、空爆やミサイル攻撃において、攻撃対象を選別するなど、あり得ないことです。

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