「日本」人の暮らしの最近の記事

水上勉『若狭』

 若狭出身の作家による若狭紀行。

毛利甚八『白土三平伝』

 白土三平氏の伝記。

高橋竹山『津軽三味線ひとり旅』

 高橋竹山が語った来し方をライターがまとめた書。

アレックス・カー『ニッポン景観論』

 列島の景観の貴重さを訴える本。
 景観に関する本なので、写真が多用されていて、じつにわかりやすい。

山口美智子『機と秩父』

 かつて秩父の主力産業だった織物業をめぐる聞き書き。
 これだけまとまった聞き書きは今までなかったので、じつに貴重だし、これを読むことで秩父という地方に対する印象がずいぶん変わった。

吉村昭『三陸海岸大津波』

 明治29(1896)年と昭和8(1933)年に岩手県三陸地方を襲った大津波をめぐる記録。
 小説風とはいえ、フィクションは入っていない。

津野梅太郎『花森安治伝』

 『暮しの手帖』編集長の評伝。
 歴史家が書くような厳密な伝記ではない。

草川俊『雑穀博物誌』

 稲と麦類以外の、12種類の穀物・豆類に関する雑学的な本。

西村和雄『有機農業原論』

 有機農業のノウハウを詳述した本。

石橋克彦『大地動乱の時代』

 地質学の教えるところによれば、この列島を生み出したのは、地殻を覆うプレートによる造山活動である。

 従って、造山活動がなければ列島自体が存在せず、この列島は造山活動とともにあるというべきである。

金丸弘美『田舎力』

 サブタイトルに「ヒト・夢・カネが集まる5つの法則」とあるので、農山漁村に来て儲け話を吹いているコンサルタントの本かと思い、「ちっ、失敗したか」と感じた。

 が、さいわい、コンサル的口調はやや気になるものの、そんな本ではなかった。

伊藤和明『地震と噴火の日本史』

 四つのプレートの境界線上に隆起しつつあるという立地条件の上に成立している日本列島にとって、地震(及び津波)と火山の噴火は避けることのできない運命である。

 有史以来列島の民は、これらの天変地異によって手ひどい痛手をこうむってきた。

内山節『「里」という思想』

 著者は、20世紀は唯物史観が破綻した時代ととらえているようだ。
 著者はもちろん、唯物史観だけを目の敵にとしているわけではない。

 山村に住まっているから、海には縁が遠いが、山村と同じか、それ以上に漁村の暮らしは(知的に)面白そうだ。

 『日本列島を往く(1)国境の島々』同様、島に暮らす人々に取材したルポ。
 こちらは、島での暮らしや産業にスポットを当てた作品が多い。
 取材対象になっているのは、南大東島、利尻島、隠岐島、屋久島、石垣島。

 対馬の項目のみ『ドキュメント村おこし』所収。
 著者が歩いた日本国の国境の暮らしルポ。
 暮らしルポというより、現代の民俗調査といった方が適切だ。

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