今朝で、今月の氷点下6度以下が11度目。今月も残り数日だが、このあとも何度か、-6度以下の朝があるだろう。
2006年の7回、2005年の8回を大きく上回っており、記録的に寒い冬である。
原因はラニーニャだというが、ラニーニャの正体がよくわかっていないので、厳冬のメカニズムは結局、よくわからないのである。
為政者は、無関税化という考えなしの方向に、国を持って行こうとしている。
できれば鎖国がよいのだが、おおかたの賛同を得るのは難しかろうから、せめて現状の手直しで、食と農を維持したいものだ。
国会を解散したほうがよいのはもちろんだが、問題は、どうすれば無関税化を阻止できるかである。
比例代表は別とすれば、少数政党への投票は死票になるだけで、無駄となる。
今の為政者を黙らせるためには、みんなで自民党に投票するしか、ないように思う。
究極の目標は、列島の保全である。
列島の自然環境を条件づけているのは、温暖な海流と季節風と、太平洋・フィリピン海の二つのプレートの移動である。
すべては、ここから議論しなければならない。
日本海流とその分流たる対馬海流は、大量の水蒸気を列島にもたらす。
日本列島は、これら暖流のおかげで水蒸気列島となっている。
暖流が持ってきた水蒸気を雨や雪という形で陸地に運んでくれるのは、冬と夏の季節風である。
かなりの高緯度に位置し、峻険な地形にもかかわらず、コメを生産できるのは、これらの自然条件に恵まれているからであり、列島の民の知恵と勤勉の賜物なのである。
滝やゴルジュの連続する渓流もまた、これらの自然条件の恵みである。
沖積平野が狭小で、国土の大部分を山岳地帯が占めているのは、今なお激しく移動することによって、急速な造山活動を続けてやまない、二つのプレートの所産である。
地質学的スパンで見るならば、列島は、さらに隆起を続け、沖積平野が大きく拡大することは、想定しがたい。
列島の民の知恵と技は、こういった自然条件に最も適合する暮らし方とは何かを、集大成したものである。
都会民の浅知恵によって、列島を、取り返しのつかない状態にしてはならない。
「一票の格差」を「是正」してはならない。
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