福島第一原発の危機的状況を好転させる唯一の方法は、原子炉の冷却である。
その作業の最大の障害となっているのが、高濃度汚染水の存在だった。
これは廃棄できないから、東電と政府は、どこかにプールする必要があったのだが、適当な場所がなく、復水器に満たされている低濃度汚染水を海へ投棄して復水器をカラにし、そちらへ高濃度汚染水を入れるという手段をとった。
この件については、枝野官房長官もさすがに歯切れが悪かった。
高濃度汚染水と低濃度汚染水のいずれかを海に流すとなれば、どちらを選ぶべきか、答えははっきりしている。
原発敷地内に、大急ぎで貯水プールのようなものを作って、そこへ流しこめばどうかと思っていたが、時間的にそんな余裕はないようだ。
その件とは全く別に、第一原発のどこかから高濃度汚染水が流出して、国基準の750万倍のヨウ素131が検出されている。
問題の深刻さから言えば、低濃度汚染水の海洋投棄の方がはるかに小さいのだが、放射性物質を人為的に海に流すという行為には、異議を唱える声が大きくなりそうだ。
いずれにせよ東京電力と政府は、土壌・農産物汚染に対してだけでなく、太平洋における漁業資源と生態系汚染に対する責任を背負いこまざるを得なくなった。
茨城県の3漁協が2日に魚介類の「安全宣言」を出したのだが、とても安全などとは言えない状況になってしまった。
電気にまみれた暮らしをしたい人間にとって、原発は必要かもしれないが、このような事故がいったん起きれば、取り返しのつかないことになるということに、どうして気づかないのだろうか。
朝少し早く起きて、薪割り少々。
2時間の休みをもらって、自動車の定期メンテと軽トラック一杯の薪原木運び及び農作業。
耕耘しきれていなかったところを、管理機ですべて耕耘。
写真は、ヨーグルトにかけた煮いちご。
いちごは、ゼリーのようなもので固めるより、どろどろに煮た方がおいしい。
このいちごは、いただき物のダナー。
酸味がしっかりしていて、とてもいちごらしく、鮮烈な味がする。
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