西武線廃止の話が出ている。
「産経」によれば、米サーベラスが西武HDに提案するリストラ策で廃止対象になっている西武秩父線。廃止が現実となれば生活の足を失う地元では戸惑いや反発の声があがっているらしい。
この問題の直接の原因は、2004年の総会屋利益供与事件と証券取引法違反事件、2005年のインサイダー取引事件などによって、コンプライアンスなき同社の経営が動揺し、バブル期の放漫経営のツケともあいまって、外国の投資ファンドの資本参加を求めたことにあり、鉄道部門に経営上の瑕疵はなかったと思う。
ファンドの関心は、西武の株価を上昇させる点にのみあり、そのために西武秩父線や西武ライオンズなどの不採算要因を切り捨てよと言っているのだろう。
言うまでもなく、「日本」の鉄道は、公共交通機関であり、アメリカ的な経営感覚は、ここでは通用しないだろう。
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