馬淵澄夫氏(元・原発事故担当首相補佐官)が重大なことを言っている。
私は繰り返し、地震による可能性があるのではないかと首相補佐官就任直後から言い続けましたが、黙殺されました。地震によるものだという調査結果が出て基準地震動の見直しを図ったとすれば何が起こるか。日本の原発54基すべて動かなくなる。そのことを避けたいのは原子力関係者の中では根強く残っているのではないか。(都内での集会で)
日本列島に人間が住めなくなる危険性より、目の前のカネが欲しくて仕方がない亡者たちによって、フクイチ事故原因の隠蔽と偽造が始まっている。
いくつかの文献を見る限り、フクイチ事故の原因が巨大津波だけでなく、巨大地震と巨大津波の両方が冷却不能という破滅的事態を惹起したのは間違いなさそうである。
だが、もしそれが正しいとなると、どんなに頭の悪い人が考えても、この地震列島で原発を動かすのは、自殺行為に等しい愚行だとなる。
推進派にとって、原発を今後も動かすには、何が何でも、フクイチは津波のみによって壊れたと結論づけねばならない。
壊れた原子炉にはこの先ずっと、人間が立ち入ることはできないだろう。
だから、事故原因の科学的分析がされるのは、はるか未来のことにならざるを得ない。
だからとりあえず、原発を止めようというのがマトモな感覚だが、事故の原因はたぶん巨大津波だけなんだろうから、津波対策だけやればたぶん大丈夫だから、規制委員会に安全宣言出させれば自分たちの責任じゃなくなるから、原発動かしてもいいんじゃね、という流れにしたいのだと思われる。
フクイチ事故の原因追究なんかほどほどにして、早く原発動かさないと、電気代が上がって経済成長の妨げになるじゃんみたいな雰囲気には、竿をささねばならない。
馬淵さんはもっと大きな声でこれを言うべきである。
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