ありもしない韓国大統領の浮気話を「報道」した産経新聞のもとソウル支局長が、韓国からようやく解放された。
民主国家には報道の自由が保障されているべきだから、報道を理由にメディアに抑圧を加えるのでは、成熟した民主国家とはいえず、解放は遅きに失したとはいえ、当然である。
だからといって、該当記者の仕事(浮気の噂報道)は他紙に掲載されていたうわさ話に尾ひれをつけて書いたというから、まことにお粗末で、こんな報道が飯の種にになるとは、情けない限りだ。
面白いのは、14日に解放・帰国した該当記者と安倍晋三首相が15日に早くも面会して、「ご苦労さまでした。裁判が続くようなので体に気をつけてください」と語った(毎日新聞)んだそうだ。
産経の該当記者が首相に会いたいといったかどうかは知らないが、安倍氏は、前年11月に当選した沖縄県の翁長知事が首相に面会を求めても無視し続けてきた(ようやく会う気になったらしいが)のに、この情けない記者には時間を割いてやったようだ。
日米同盟が大切だとほんとに思ってるなら、沖縄県との意思疎通が最重要課題だと考えないのだろうか。
安倍首相は、自分を持ち上げてくれる人は好きだが、自分にきびしいことを言いそうな人は嫌いなんだろう。
で、嫌いな人にはどんな必要があっても会いたくないから、課題をどんどん先延ばしにするんだろう。
沖縄県と政府との関係について産経は、翁長沖縄知事「敵意」むき出しで首相と面会して何を得ようとしているのかという煽り記事を書いている。
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