OLYMPUS E-620+ZD14-54mm
ほぼ終日、雨降り。
正式な発表はまだだが、20ミリ以上は降ったのではないかと思われる。
ずっと横になって本を読んでいたので、畑にも行かず。
たっぷりのお湿りで、しゃくし菜やレタスにとってはまさに慈雨だったのだが、来週の週間天気予報には雨マークがないので、そちらが憂鬱である。
何が憂鬱かというと、用水まで水汲みに行かねばならないかも知れないからだ。
腰痛のおかげで、本が読めたのは幸いだった。
根深誠『風雪の山ノート』・同『ネパール縦断紀行』・銭谷武平『大峯こぼれ話』を読んだ。
『ネパール縦断紀行』は、馬鹿馬鹿しくもエネルギッシュな現代ネパール社会を活写していて、抱腹絶倒の好著だった。
写真は、過日紹介し損なっていた、吉野・天川村川合の天水分(あまのみくまり)神社の大杉。
すばらしい巨杉です。樹肌の質感も見事です。
「山里 生活記」を毎日楽しみに拝見しているのは私だけではないでしょう。「生活」にあこがれや理想をみいだしているといったらいいでしょうか。腰の痛みに生活者としての痛みを痛感して、声援させていただきます。
根深誠氏の著作は、8月に白神山地へ出かけた際、何冊も読みました。けれんみのない文章ですね。
それにしても白神は素晴らしい。
世界遺産核心地域は、山岳ガイドの吉川隆によると、「人の気配がしない」のだそうです。緩衝地域を歩くだけでも十分納得できる山の深さ・豊かさです。
白神では、素晴らしいブナ林を歩いてこられたのですね。
わたしもいつか、行ってみたいです。
根深氏は、白神コアへの立ち入り禁止に激しく反発しておられますから、私にとって白神に関する氏の文章は、重苦しいものがありました。
「人の気配がしない」というのは、少し変ですね。人と共にあってこそ、日本の森だと思うのですが。