『いのちの作法』

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 午前は荒川水系渓流保存会の飼育池で検卵作業。

 11月1日に採卵した秩父在来イワナの受精卵が発眼していた。
 この時期は、死卵に水生菌(カビ)が発生して受精卵にも伝染するので、何万粒かの卵から死卵や未受精卵を拾い出さねばならない。
 寒い時期なので、かなり大変な作業になる。

 今朝の最低気温は氷点下4度。
 いよいよ真冬になった。

 午後は、深谷の小さな映画館に行って、『いのちの作法』を観てきた。
 『沢内村奮戦記』『自分たちで生命を守った村』に記された沢内村(現在西和賀町)の思想がどのように受け継がれているかを紹介した作品だった。

 銀幕に映し出された沢内村は、こちら秩父の山里に比べれば、広い田んぼがあって豊かな村だという印象を受ける。
 もっとも、豪雪地帯なので、冬の厳しさは格別だろう。
 当地と大きく異なるのは、奥羽山脈の麓という位置的条件から、観光客の集まりそうな感じがしない点だ。

 観光客に媚びてお金を落としてもらおうとしたり、国や県に依存して何かしてもらおうとするのではなく、自分たちの力で生命を守る保健・医療を確立し、自分たちの力で地域コミュニティを維持しようとしている若い人々の姿は、敬服に値すると思う。

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