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奥秩父から帰宅。
白泰山に行ってきたと言えば、登山を楽しんできたように聞こえるかも知れないが、山中行軍の練習をしに行ったようなもので、山歩きとは似て非なることをしてきたと言うほかない。
自然を楽しむわけでもなく、登山の技術を磨こうというわけでもない。
一切の判断力を麻痺させて「歩け」という命令に従う練習と言おうか。
山を歩く際、自分とパーティの安全や生命を保障するのは最終的には、判断力以外にはないと思う。
にもかかわらず、それを放棄して、指示に従って進んだり止まったりするトレーニングを行う理由は、わからない。
罪なき外国人を虐殺した大日本帝国軍人が「自分は上官の命令に従っただけだ」と抗弁する意識構造や、イラクから帰国した自衛隊の幹部がイラク派兵違憲判決に対し「自分たちは命令に従うのみだ」と答えた意識構造と、どこが違うのだろうか。
ともあれ、同行した若者たちが、「今日は歩いたり止まったりすればいいんですね」と言いつつ、思い思いにふざけたり、季節はずれの雪合戦を楽しんでくれたことに、救われた3日間だった。
こっちも、意外な雪山を歩くことができて、とても楽しい思いをさせてもらった。
写真は、日曜日の白泰山頂近くで見たバイケイソウの芽吹き。
春の訪れに、勇んで芽を出したら、雪に埋もれてしまったらしい。
行進中にこんな写真を撮ることなど、ほんらいは許されないのだが、雪と急登で隊列に渋滞が生じた隙に、急いで撮った一枚。
一切の判断力を麻痺させて「歩け」という命令に従う練習>今時こんな事あるのですね、ビックリ。寒さのための雪山登山になったのですね。山の天気は侮れないですね。
寒さそのものはそれほどでもなかったので、雪景色には驚いてしまいました。
むしろ、「いいもの見れて得した」という感じです。