自然薯

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 日曜日に短形自然薯を片づけようとして、マンノウで掘り始めたが、よほど注意深く掘っていても、芋のどこかを欠いてしまう。

 長芋でなくいわゆるゲンコツ芋のたぐいだから、掘るのにさほど苦労はないはずだが、さすがにサツマイモを掘るようなわけにはいかない。

 まずは落ち着いて、ゆったりした気持ちになり、性根を据えて掘る気にならなければ、まともに掘り出すことはできないだろう。

 冬の間に自然薯を掘る趣味をお持ちの方もいる。
 石まじりの山土から1メートル近い長芋を掘るのだから、それには途方もない根気と粘りが求められる。

 畑の短形自然薯もろくに掘れないようでは、人間の出来の浅さを自己暴露してるようなものだ。
 割れた自然薯はどんどん食べてしまうほかない。

 おかげで、毎日美味な山かけご飯が食える。
 ごはんが進んで仕方のない今日この頃なのだ。(きっこの日記風)

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