10日の生活記で、イラク・ファルージャの事態について、自分なりの見方を書きましたが、その後の報道を見ると、やっぱりそうだったんだと考えざるを得ません。
こちらのサイトの分析を見ていると、作戦上の行き詰まりの中で、アメリカ軍がファルージャの虐殺ともいうべき事態を引き起こしていることは確実だと思われます。上記サイトからリンクされているアルジャジーラのサイトにある、アメリカ軍に虐殺された子どもたちの写真は、とても正視できるものではありません。
長くイラクで対立を続けてきたイスラム教シーア派とスンニ派とが、対米闘争で提携し始めたという報道が、数日前から流れています。これも、アメリカ軍の作戦を困難にさせているものと思われます。
それでも、アメリカ軍は誰が敵かもわからない「戦闘」(その実態は住民虐殺と破壊・窃盗 ニュースソースはこちら)を続けており、ブッシュは1万人の兵力を追加投入する(Sankei Web)そうです。
民家を破壊しているアメリカ兵の写真がこちらにも掲載されています。
ブッシュは、戦争の口実を大量破壊兵器問題からサダム=フセインの専制政治にすりかえて、イラク占領を続けてきましたが、この間の事実は、アメリカ軍のイラク国民の敵としての本質をはっきりさせてしまったようです。
日本人3人を拘束している人たちは「ファルージャの普通の住民だ」(MSN-Mainichi INTERACYIVE)とのことです。
普通の人々がアメリカに、激しい反感と憎しみを持っているのです。
3人の命を最優先に考えるならば、たまたま来日していたとはいえ、ブッシュよりはるかに強硬派のネオコンだといわれるチェイニーに「よろしく頼む」というのは、日本と日本人への疑念を増幅させる行為でしょう。
MSN-Mainichi INTERACYIVEは、「人質事件の犯人グループが拠点にしているとされるファルージャの部族長の一人は『ファルージャでは今月、イラク人が600人以上、米軍に殺害されている。この時期に米国との協力を強調することは、日本がイラク人の敵であることを示すものだ』と強い口調で日本政府を批判した」と伝えています。
拘束されている人たちを救う上で小泉首相に最優先でやってほしいことは、アメリカに対し、イラクの一般住民殺害や略奪をやめるよう求めることです。
人命救助が優先か、アメリカのご機嫌とりが優先か。
簡単なことでしょうに。
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