『豆腐屋の四季』

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 現在、秩父地方では、かなり激しい雨が降っています。
 今夜は、関東全域で、大雨になるもよう。
 ご注意下さい。

 松下竜一『豆腐屋の四季』(講談社文庫)を読んでいます。
 この本には、心にしみいる言葉の数々が散りばめられています。
 少し読んでは、それらをじっくり反芻しているところです。
 

わたしは愚か者ゆえ、身に刻む苦はいとわぬが、機械はきらいなのだ。自分両手のみをたよりに、豆腐を作り始めた若き父母をなつかしむ。本当にものをいとしみつつ作るのに、わが手にまさる道具があろうか。苦しまずに作るものに愛がわこうか。誇りを感じようか。じっくり時間をかけぬものに、尊びが生まれようか。

 1968年に吐かれたこれらの言葉を、日本人はなおざりにして歩いてきました。
 そして、われわれの前にあるこの現実に、立ち至ったというわけです。

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