近現代史

林博史『BC級戦犯裁判』

 エディプスコンプレックスを蓄積しないことによって過去と現在の自分を容易に切り離すことができるという指摘には、いかにもなるほどと納得させられます。

古厩忠夫『裏日本』

 日本とはどういう社会なのかを考える切り口はあまたありますが、最も本質的なポイントはそう多くないと思われます。

 国民学校時代の教科書の特徴を分析した本。
 サブタイトルに「国民学校の教科書をよむ」とあります。

丑木幸男外編『蚕の村の洋行日記』

 明治初年に、イタリアへ蚕種の直接輸出をおこなった群馬県佐位郡島村の人々にまつわる解説書。
 本書の内容としては、多方面にわたりますが、わたししの関心の中心が蚕種輸出の動機や実態にありますので、その点のみノートします。

吉岡昭彦『インドとイギリス』

 近代初めに、アジアとヨーロッパがどのような関係だったのかが、わかりやすく書かれています。
 イギリスによるインド搾取の経済構造がいかなるものだったのかが、史実に即して書かれています。

ひろたまさき『近代日本を語る』

 サブタイトルに、「福沢諭吉と民衆と差別」とある、講演集。
 著者の福沢論に接したのは、ずいぶん以前(1970年代後半)に、「朝日評伝選」に入っていた『福沢諭吉』を読んで以来です。

鎌田慧『津軽・斜陽の家』

 太宰治の生家である津島家の近代とは、どのようなものだったのかを明らかにした本。

鹿野政直『日本の近代思想』

 近代日本の思想的なエポックを、9つの問題群に分けて、概説してあります。
 1項目3〜4ページほどにまとめられていますが、各項目が、研究書1冊分にも匹敵する内容に凝縮されていますので、本から受け取る知的緊張と刺激は、たいへん重いものがありました。

田中伸尚『日の丸・君が代の戦後史』

 われわれの国は、こんなことをしていていいものだろうか、と、しばしば思います。
 学校行事に「日の丸」「君が代」があるかどうかなど、大きな問題ではないではありませんか。

田中彰『小国主義』

 自ら小国であることを自覚し、他国からもそのように認識されることを前提に、国の安全を保障しようとするのが、国際関係における「小国主義」のようです。

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