近現代史

大沼保昭『「歴史認識」とは何か』

 江川紹子さんの質問に対し、十五年戦争の戦争責任についての考え方を整理し、本質的で現実的な解決の方向性について、著者が語っている。

山本義隆『私の1960年代』

 全共闘運動を指導した著者が1960年代を振り返っている。
 この運動のコアに存在した思想がどのようなものかが語られていて、興味深い。

瀬戸内寂聴『余白の春』

 金子文子にゆかりのある土地や人々を探訪しつつ、文子という人物に迫ろうとしたノンフィクション。

金子文子『何が私をこうさせたか』

 金子文子が朴烈と出会うまでの半生を綴った自伝。

佐高信『福沢諭吉伝説』

 エピソードで綴る福沢諭吉という感じの本。

シュトレビンガー『赤軍大粛清』

 1930年代半ばにソ連で起きた共産党と赤軍における逆クーデターの内幕を描いている。
 スターリン自身が陰謀の塊なので、本書は最初から最後まで、ソ連とナチスドイツによる陰謀ばかりが書かれていて、どこからどこまでが信用に足る記述なのか、よくわからない。

藤井一行『レーニン「遺書」物語』

 1922年から1924年にかけてのソ連共産党(ボリシェヴィキ)内部の路線・権力闘争を、グラスノスチにより明らかになった史料に基づいて描いている。

安在邦夫『左部彦次郎の生涯』

 足尾鉱毒事件で、中心的な役割を果たした左部彦次郎の歴史的評価を見直す書。

栗原俊雄『シベリア抑留』

 シベリア抑留体験及び帰国後の体験を取材した本。帰国前後から執筆時までの経過を記している。

 「満州国」執政・愛新覚羅溥儀の通訳を務めた林出賢次郎氏が残した溥儀と関東軍要人らとの会見記録をもとに、「満州国」の実態に迫っている。

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