近現代史

松本清張『昭和史発掘1』

 ハードカバー本を読んだのは高校生の時だったから、40数年ぶりに読み返していることになる。

 日本海海戦の勝利をめぐる戦史家の対談。
 戦闘の経過を客観的にあとづけている。

松本清張『昭和史発掘2』

 「芥川龍之介の死」「北原二等卒の直訴」「三・一五共産党検挙」をとりあげている。

孫崎享『小説外務省』

 もと外務官僚が、尖閣問題をめぐるパワーポリティクスを描いた本。
 実在の人物が実名で出てくる一方、創作上の人物も登場する。

四方洋『宥座の器』

 グンゼの創業者である、波多野鶴吉の伝記。

西岡虎之助・鹿野政直『日本近代史』

 日本近代史の概説書だが、他の史書とは全く異なった叙述になっている。
 歴史の叙述とはどのようなものなのかを、鮮やかに示した書。

鎌田慧『反骨のジャーナリスト』

 「ジャーナリスト」とは、権力を監視し、民衆のための情報を提供する仕事、と思っていたが、ウィキペディアを見ると、単に情報を提供する仕事と書いてある。

吉村昭『関東大震災』

 関東大震災に関するノンフィクション。
 さほどコンパクトな本ではないが、震災に関するさまざまな問題を史料に基づいて網羅しており、関東大震災が列島に何をもたらしたのかが、全て記されている。

田中彰『高杉晋作と奇兵隊』

 奇兵隊を始めとする長州のいわゆる諸隊の歴史的位置を考察した書。

高橋章『元中川村開拓団』

 敗戦当時12歳だった著者による回想。
 中川村開拓団の悲劇の事実を直視しようとする著者の姿勢は、一貫している。

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