食べものと身体

小林貞作『ゴマの来た道』

 アフリカのサバンナで発生した(現在はインド原産という説もあるらしい)ゴマが、どのように変異しながら世界各地へ広がっていったのかを概説した本。

 正しい歩き方の指南書。
 歩き方といっても、山歩きの歩き方ではなく、平地での歩き方について解説している。

山本紀夫『ジャガイモのきた道』

 ジャガイモの歴史に関する最新の概説。
 アンデス高地におけるジャガイモの栽培や消費について詳説しているので、興味深い。

村井吉敬『エビと日本人2』

 『エビと日本人』の続編。

本多勝一『はるかなる東洋医学へ』

 多くの日本人と同じように、受身の医療を受け続けてきた。
 これからも、あまり主体的にはなれそうにないが、この本などを読むとそれではいけないのかなと思う。

筑紫哲也『スローライフ』

 スローライフは、社会の永続可能性を一義的に考える暮らし方と考えています。
 それがよいことかよくないことかは、私にとっては自明のことです。

菊池勇夫『飢饉』

 多くの日本人にとって、人が餓死するという事態など想定できないようです。
 日本は食糧自給率が30パーセントなのですから、場合によっては国民の三割しか生き残れない情況が訪れる可能性があるのに、為政者は現状を何とかしようというとは思っていないようです。

 先日、滋賀県内をドライブしていたら、地名がずいぶんおかしいので、道に迷ったかと思いました。

 食のグローバル化を俯瞰した本。

 農産物や加工食品は、前世紀前半には、文字通り農業の産物だったのに対し、後半からは工業製品に近くなっていきました。

村井吉敬『エビと日本人』

 1988年刊行と古い本ですが、鶴見良行『バナナと日本人』(岩波新書)とともに、食のグローバル化に関するリポートの先駆的な作品。

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