原発

石橋克彦編『原発を終わらせる』

 福島第一原発事故を受けて、原発をどう考え、原発廃止をどう考えるかについて、13人の研究者・技術者がコンパクトに語っている。

 チェルノブィリ原発の事故直後から骨髄移植手術に携わったアメリカ人医師の手記。

 政治家や「専門家」は、住民・国民をうまく騙しながら、「日本」を牛耳ってきた。

 「国民」はおおむね、騙され続けてきたのだが、致命的にひどい目にあわされたわけでなかったため、自分たちが騙されてきたと思わずにここまできた。

一ノ宮美成他『原発再稼働の深い闇』

 大飯三・四号機に続いて、他の原発も、再稼働に向けて動き始めた。

 この流れを作ったのが、民主党・野田政権と自民党・安倍政権だったことを記憶しておこう。

 フクイチの事故原因は、まだ特定されていないが、東電と政府は、「想定外の規模の津波が原因」説に収束させようとしている。

 もちろん、大津波が事故の一大要因だったことは、疑いない。

今井一『原発、いのち、日本人』

 原発の是非を問う国民投票実現のため、行動されている著者による、対話集。

 震災・原発事故当時首相だった菅直人氏の回想と現在の考えを述べた書。

小出裕章他『六ヶ所再処理工場』

 使用済み核燃料をどう処分するかという問題に対する、「日本」の方針は、「再処理」だった。

 「再処理」とは、使用済み核燃料から化学的にプルトニウムを分離する作業であり、これによって、プルトニウムを核燃料として再使用することが、理論的には可能となる。

堀江邦夫『原発労働記』

 1970年代末に出版された本の修正復刊。

 美浜・福島第一・敦賀の三原発で働いた記録。

七沢潔『原発事故を問う』

 チェルノブィリ原発事故の原因や影響について、関係者・当事者からかなり深く取材した書。

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