自由民権

稲田雅洋『自由民権運動の系譜』

 自由民権運動とは言論によってよりよい政体を実現しようとする政治運動だったという理論のもとで、幕末から民権期にかけてどのような人々が立憲政治を模索したかについて追究し、そこでめざされたものがその後どのように継承されていったかまで追っており、言論運動としての民権運動の流れが、わかりやすく説かれている。

藤野裕子『民衆暴力』

 新政反対一揆・秩父事件・日比谷焼討事件・関東大震災時の朝鮮人虐殺において、民衆が暴力を振るったことの意味について考察している。

有泉貞夫『星亨』

 自由民権運動の論客だった星亨の一生を描いた書。

坂野潤治『明治デモクラシー』

 民権運動初期から明治後期に至る期間における、デモクラシー派の論的系譜をたどっている。

新井勝紘『五日市憲法』

 読んでいてこんなに楽しい本に出会ったのは久しぶりだった。

牧原憲夫『民権と憲法』

 立志舎建白から明治憲法制定前後にかけての通史。
 制度史や権力史だけでなく、社会史にも目配りして、社会の変容が鮮やかに描かれている。

澤地久枝『火は我が胸中にあり』

 竹橋事件に関する小説風ノンフィクション。

松沢裕作『自由民権運動』

 自由民権運動の意味についてトータルに考えた書。

三浦進『明治の革命(新版)』

 自由民権運動に関する概説書。
 叙述の焦点は、政府打倒をめざす民権派の路線がどのようなものだったかにあてられており、民権派がどのような戦略・戦術を持って闘ったのかを解明しようとしている。

加波山事件研究会『加波山事件』

 1954年に歴史を学ぶ学生たちによって集団執筆された加波山事件の復刻版である。

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