自由民権

新井勝紘編著『自由民権と近代社会』

 自由民権運動は何だったのかを考える上で示唆に富む論集。

 編者が執筆されている第一論文「自由民権と近代社会」が、民権運動に関する総括的位置づけを行っている。

吉村昭『赤い人』

 樺戸集治監の成立から廃止までを描いたドラマである。

 作者が吉村昭氏なので、作品は、よほど綿密な取材に裏打ちされているだろう。

佃実夫『阿波自由党始末記』

 徳島自由党の幹部だった前田兵治関係の史料に基づき、前田兵治と自由民権運動との関わりを描いた歴史小説。

江井秀雄『自由民権に輝いた青春』

 五日市憲法草案の起草者、千葉卓三郎の評伝。
 昨年共著で出した『秩父事件−圧制ヲ変ジテ自由ノ世界ヲ』と同様、ですます体で書かれています。

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